- これまで猫を飼ったことがなかったけれど、家に迎え入れて家族にしたいと思っている。
- 動物を初めて家族として迎え入れたいが本当に大丈夫なのだろうか?
- 猫を飼うにあたって知っておくべきことは?
と悩む方は多いと思います。
元々は猫が近くに来るだけで本気でビビるくらい猫ギライでした。
その後1匹目のにゃーにゃを家族にして14年がたち、今では11匹の猫を
室内飼いして楽しく暮らしています!
そんな私が、猫初心者で家族へ迎え入れるか悩んでいる方へ
猫を家で飼うために知っておきたいポイントを解説します。
私の考え方は猫ファーストです。猫と暮らすには人間が譲歩しないとお互いの幸せにならないと考えますので、厳しいアドバイスもあります。
飼い始めてからこんなはずじゃなかった、ではお互いが不幸になります。
ぜひご自身の環境に当てはめてみて、果たして猫との生活ができるのかご自身に問いかけて最良の答えを導き出してくださいね。
知っておきたい、家で猫を飼うと家が傷みます。
猫はおうちの壊し屋さん
わが家の猫ちゃん11匹はすべて野良猫でした。それを保護しておうちに入れましたが、人間の居住空間で(人間にとって)猫に上手に暮らしてもらうにはお金をつぎ込むしかありません。
お金を使わなくても同居はできますが、そうすると家がすごい勢いでボロボロになります。お金を使って人間がケアすることで、ゆるやかに家が傷むという程度で済むのです。ですから猫を飼う方は猫のために躊躇なくお金を出せる方でないとダメだと私は思います。
次の項目で、猫は家のどういった場所をダメにするのかを挙げていきます。
家をダメにしてしまう猫の行動と被害を受けやすい場所とは
- 壁や畳、床、ドア、ふすまなどをその鋭い爪で研いだりしてしまう。
- たった1匹でも大騒ぎしながら運動会のかけっこをしてしまう。そのブレーキで使うのはとがった爪。
- オス猫はおしっこを壁などにスプレーしてしまうことが多い。一度やると何度も同じ場所でスプレーするので、そこはおしっこ臭さが染み付いてしまう。
- 猫は自分の舌で毛づくろいをするので胃で消化できなかった毛を吐き出してしまい、床が汚れる。
- 網戸は、とがった爪で簡単に破いてしまう。
- 障子を爪を使って駆け上り、ビリビリに破いてしまう。
- 脱毛の量が半端ないので、エアコンのフィルター掃除の頻度が早い。
- 小さな光るものに向かって尿をスプレーするので、Wi-Fiのルーターのライトにカバーを
しないとスプレーのたびにルーターを買い替える羽目になる。 - 狭くて暗いところがお気に入りなので、テレビの裏やコーナーにおいたシェルフ棚の裏に排泄する。他
全部わが家で起きた被害を書き出しました。
壁、畳、床、ドア、網戸、障子、ふすま、
Wi-Fiルーター…きりがないくらいです。
猫に悪意はなく、すべては猫の習性が原因
上記箇条書きに挙げたチェックボックスの内容をよく見ると、ポイントが見えます。
- 爪とぎ
- 大運動会(複数頭でなくても1匹でもひとり運動会をします)
- スプレー行為(おしっこを壁などにぶっかける行為)
- 飲み込んだ毛玉を吐く
- 半端ない脱毛
- 暗い場所での排泄
これらはすべて猫の習性からくるもので、飼い主を困らせようとか、気を引くためにやっていることではありません。
これらをやったからといって猫に怒ったり、あたりちらかしても猫にしつけは不可能ですので飼い主は黙って粛々と片付けるしかないのです。
「んもー、しょうがないな!綺麗にすればいいんでしょー!」
とボヤきながら片付けてます笑
それはソレでしあわせ感じるのが猫好きさん。
家が傷むのは覚悟の上で猫を飼いましょう。
持ち家、一軒家の場合
わが家は築40年の持ち家で古家である、ということで「40年たてば、経年劣化もあるから猫による家の傷みはちょっとプラスされただけだよ。」などとごまかして許してもらっています。ですが、マンションや貸家、建てたばかりの新築一軒家にお住まいでしたらそうはいきませんよね。
わが家では障子、ふすま、木製のドア、たたみ、壁などは破かれ、木は剝がれ、畳は爪をといだあとでボロボロです。経験から言うと、とにかくメンテナンスや壊されないための予防、やられたら即補修が必須です。
賃貸でお家やマンションを借りている方は賃貸契約書をよく読み、猫の飼育が可能な物件でも退去後のトラブルにならない対策をある程度考えて猫を飼うようにしましょう。
もし猫飼育不可の賃貸物件にお住まいでしたら、必ずトラブルになります。猫のためにもご自身のためにもその物件での飼育はきっぱりあきらめてください。どうしてもということでしたら飼育可能な物件に引っ越したうえで猫を招き入れてください。
猫のニオイ問題
動物を飼うと、住まいに動物のケモノ臭もつきます。
猫ちゃんのおしっこは特にアンモニア臭がきついので、オス猫に見られるスプレー行為を家でされると本当に頭が痛くなります。
でも猫を飼う人は、ニオイ消しのためのスプレーやエッセンシャルオイルのアロマなどは使ってはいけません。
その訳は、猫は香水やハーブなど、アロマの香りの成分を体内で代謝、排出ができないので蓄積された結
果、数年後に症状が出るような病気を引き起こす場合があるといわれているからです。
人間の好きな香りを使うことは猫の寿命に関わりますので、家の中では使わないことをおすすめします。
ただ、クイックルワイパーとか風呂やトイレの洗剤、シャンプーなどはしょうがないので香料入りのものを使用しています。自分なりの線引きをなさってください。
私は排泄物は気が付いたらこまめに清掃したり、家の中におしっこをされた場合は「無臭のアルカリ電解水」、「無臭のクエン酸水溶液」をスプレーしてニオイや汚れを中和させています。
また、猫のトイレがあるような部屋には空気清浄機でニオイ消しをするのもいい手です。良いものはそれなりに値段がお高いものですが、ちゃんと結果は出してくれます。いずれ買う気持ちがあるのでしたら、お高いですがニオイまで吸ってくれる空気清浄機はお早めに購入予定リストにぜひ入れてくださいね!
外と家を行き来できるような放し飼いはやめましょう
家が傷むのが嫌だから、家と外の行き来をさせてあげれば猫も運動出来て、外で排泄もしていいのでは?
と、考える方もいるかもしれませんが100%おすすめしません。
そういう放し飼いをお考えの方には初めから猫を飼ってもらいたくありません。
ロードキルという言葉を知っていますか?動物が車にひかれたりなどの事故で亡くなってしまうことを指します。2021年11月3〜7日に開かれた野生動物と社会学会において、2019年に野外で死亡した猫の数について、推計で、28万9,572頭であったことを報告しました。[※認定NPO法人 人と動物の共生センター(所在地:岐阜県/以下、同団体)による全国調査結果。〕環境庁調査による猫の殺処分数にくらべてその数は10倍に上るというデータがあるのです。
大切な家族の猫ちゃんが、あなたの知らないところで事故にあい、無残な最期を遂げるなんて考えたくありませんよね?
お外に出さなくても、窓から外が見える環境さえあれば猫ちゃんは満足なのです。
なので家を汚されたくないという考えで、猫をお家から出入り自由の放し飼いにしないでください。
- ほかにもお外が危険な理由は
- 外に出た猫は他の猫とのケンカによる負傷を負うこともありますし、
- ケガだけでなく感染症などをもらってしまうこともあります。
- また、残念なことに猫を虐待する人間も多く存在します。
これらのことが挙げられますので、家が傷むという理由から猫を放し飼いにしないでください。
対策はやらかしを見つけたら、速攻で処理!
対策はとにかく家を汚したり、傷をつけているところを見つけたらすぐに処理して綺麗にすることです。後回しにするとニオイが染みつく、材質の痛みが早くなってしまいます。
お仕事でお家に帰る時間が遅い方は帰宅とともに猫のやらかしの後始末をすることにはなりますが、それが苦痛になる予感がするのであれば、初めから猫をお家に招き入れることはしないでください。
また留守中家を荒らされるのが嫌だからと言って、鍵がついている狭いケージに入れて終日外出をしないでください。
猫は自由に行動する運動能力の高い動物です。例えば1週間のうち5日間、あなたの勤務時間に合わせて狭いケージに拘束をされたならば、猫にとって強いストレスとなります。解放された途端の問題行動につながったり、ストレスによる病気を引き起こす原因になることもあります。
猫のおかげで家を掃除するのが趣味になれば
お家に帰ってくる楽しみが増えます!
家に帰って猫ちゃんのお出迎えがあると
笑顔で「ただいまー!今日は楽しかった?」
なんてやり取りもあって幸せになりますよ!
まとめ
この記事では
猫を飼うとき知っておきたいこと その1『家で猫を飼うと家が傷みます。』というテーマで、猫飼育歴14年11匹の保護猫と暮らしている私の私見をまとめました。
猫を初めて飼う方や猫との暮らしに関心がある方はぜひ
猫を飼うとき知っておきたいこと その2
『猫を飼う前に買っておきたいもの3選! 大きいもの編』も合わせてごらんくださいね!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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