猫を家族に迎えたい、できれば保護猫ちゃんを幸せにしてあげたい。
そう考える方がまず悩むのは「子猫と大人猫、どっちがいい?」問題だと思います。

今回は飼うならどっち?わたしならズバリ!大人猫です。
大人猫のすすめ
大人猫のいいところ
あげるエサを悩まなくてよい
わが家の11匹は、お外である程度の大きさに成長したあと、お家の子になりました。



意図したわけではなかったのですが、たまたまみんなそうでした。


乳離れしていたのでミルクを作る必要はありませんでした。カリカリは子供用でなくても大丈夫でした。保護団体さんから譲渡される猫ちゃんはある程度の大きさになっている子なので、ミルクのお世話は不必要と思いますが、小さい子だと食べ物の好き嫌いがはっきりしていなかったり、食べ物が引き起こす体の不調も自分で育てながらつかんでいくしかありません。子猫の食事は、その成長度合いで食べ物の内容、回数を考えないといけないので大変だと思います。
大人に近い猫ちゃんでなら、その子の食の傾向がどんなであるか団体さんが把握していると思います。ですので好き嫌いなどの食の傾向をあらかじめ教えてもらい食べさせることが出来れば、新しい家になじむのは早いと思われます。エサについて把握できれば、あらかじめ食費にどれくらいかかるかということを予想することも出来ます。
食に関しては、
・よく食べる子or小食の子かを聞く。
・好きなカリカリの商品名
・与えても残す食べ物(嫌いな食べ物)
・もし病気がちな子であれば、療法食にすべきか確認。(総合栄養食とは別の体の症状に合わせたカリカリなど、具体的なエサの名前を聞く。)
性格が把握できる
保護団体さんの元で育った猫ちゃんは、だいたいの性格が把握されています。独り好きor団体の輪が好き、攻撃的or優しい子、人間好きor人間キライ、イタズラ好きorおっとりタイプ、、、などなど。お迎えする前に他にペット(犬やねこ、他の小動物)を飼っているようでしたら、先住の子との相性も大事です。


保護団体さんのもとで他の猫や動物と一緒に育った子であれば、団体さんとの相談でトライアルをする際に相性がよさそうな子を教えてくれると思います。トライアルはそう簡単に何度も行っていいものではありません。トライアルで安住の家に迎え入れてもらえたと喜んでいる猫ちゃんをふたたび施設に戻すことは、猫ちゃんにとっても辛いことです。
先住の動物にとっても、知らない猫がいきなり生活に割り込んでくるトライアルが続くと、



「私って要らない子?飽きちゃったの?」と悲しませることになります。
何度も団体さんと話し合い、飼い主さんと猫ちゃんの相性を確めながら、猫も飼い主さんも、先住の動物も、保護団体さんもみんながたった1度のトライアルで幸せになれるように、ご縁を慎重につなげていくべきだと思います。
その点、子猫ちゃんだとすべてが可愛いのでなんでも許してしまいがちですが、いつまでも子猫ではありません。
大きくなってから、



「大きくなったから可愛くない。昔は許せていたことがもう許せない」
なんてことになるとみんなが不幸になります。(その場合、すべての原因は人間ですが。)
わが家の場合
わが家の11匹のうち、オセロとあかちゃんは人間嫌いです。最近は寝ている時なら背中や頭をなでれるようになりましたが、迎え入れてその性格を知った当時はかなりショックでした。もとは野良猫で、どんな性格かを知らずに家に入れたことが招いた事です。それまで家に入れた猫は一緒に生活するうちに慣れていってくれていたので、まさか人間に懐かない猫が存在するとは思いもしませんでした。
それでもわが家は他に9匹も猫がいるので、2匹が全然なつかなくても



「ま、いっか!」
となりましたが、
・可愛がろうとしても、逃げる。
・エサを食べる時しか寄ってこない。食べたらいなくなる。
・ケガや病気の疑いがあるとき、簡単に捕まえることができない。


家に入れた初めての猫がこんな状態では、いずれ苦痛になると思います。
保護団体さんも猫ちゃんの幸せを最優先に考えているので、人間嫌いの猫ちゃんは初めから譲渡させることはしないかもしれません。



わが家の例を見ても、大人猫で性格が分かっている子をお家に入れるほうがなじみやすいと考えます。
子猫より手がかからない
子猫ちゃんはかわいいですよね!小さくって、ぬいぐるみが動くみたいで、かわいい声で甘えて、、、と一日中見ていても飽きないくらいです!
でも、とても小さい子であれば子猫用ミルクを適温に温めて、一日数回飲ませてあげないといけませんし、トイレを覚えさせたり、子猫にありがちな急な体調の変化もあるので常に様子を見ないといけない。時間を見て排泄を促したり、室温を考えながら体温に気を付けるなど、面倒を見ることが必要です。他にも、飼い主さんが見当もつかないところに隠れてしまって出てこれなくなったりなど、思いもしないアクシデントが起こることもあります。
人間の赤ちゃん並みに気遣いが必要という事です。



とにかく注意してお世話することが必要なのがちびっこ猫!
在宅でお仕事をする方なら仕事への集中ができませんし、ましてや普通に会社に通勤する方であれば、小さい猫のお世話は不可能だと思います。
トイレについて
トイレについては、ある程度大きくなっている大人猫ちゃんなら、トイレのやり方と場所を一度覚えてくれれば粗相をすることはあまりありません。(発情期を迎えた男の子や尿路結石でオシッコが出なくて困っている子は別ですが)
保護団体さんから譲渡してもらう際には、トイレのしつけができているかなど確認しておけば、お家に入れてからのトイレトレーニングも早い段階でクリアしてくれると思います。
・これまで使っていたトイレの種類を聞いておく(使い捨ての砂orシステムトイレor自動トイレ)
・好きな砂の種類を聞く(鉱物砂、おから、紙など)
・粗相するとしたらどういう場合かを聞いておく。



猫ちゃんのトイレについては失敗はつきものだと思ってあげてくださいね!
子猫ちゃんの場合は、トイレしそうになったタイミングでペットシーツを大急ぎで敷いてあげたり、トイレまで運んで「ここだよー!ここでどうぞ!」と、何度も反復して覚えさせる必要があります。
大人猫でも子猫でも猫はめちゃくちゃ可愛い!!
育てるなら子猫がいい!という方は、



だって子猫のほうが可愛いでしょ?
とお考えかもしれませんが、それは大きな間違いです!!



大人猫でも、すごーく甘えん坊で、めちゃくちゃ可愛いのです!!


しまちゃんは私がパソコンで作業をしている時に必ず、そそそ!と現れて私の膝に乗ってきます。そのときにいつも私の顔をじっと見つめてくれるので私もぎゅーっと抱きしめてあげる、ということを毎日飽きずにやっています。



ラブラブでしょー!


こちらはキッチンではっちゃんを膝にのせて愛でている様子。はっちゃんはキッチンで甘えん坊したいタイプのようです。


どの猫も自分の好きな時に膝に乗って来たり、おなかをなでろと目の前でゴロンとするなど可愛がりを要求することもあれば、可愛く寝ている姿のあどけなさやお行儀よく座っている姿にキュンとして、猫の気持ちに構わず撫でまわすこともあります。
こんな具合で、わが家の猫ちゃんは子猫じゃなくて大人猫ばかりですが、ホントに可愛いいのでメロメロです。


わが家の猫ちゃんズについては子猫の過程を飛ばして家族になった子ばかりですが、子猫時代を知らないから残念だなんて全く思いません。



大人の猫ちゃんもとんでもなく可愛いと本心で思っているからです!
まとめ
私が大人猫ちゃんをおススメする理由、ご理解いただけたでしょうか?
猫ちゃんとのご縁があれば、きっとお互いに気になって惹かれあう何かを感じることがあると思います。譲渡会であれば、保護団体の方のお話を聞いてその猫ちゃんについて理解を深めていき、お外の野良猫ちゃんであれば、少しづつ距離を縮めて同じおうちで暮らす事について心と環境の準備をしていくなどなさってください。猫ちゃんと暮らす生活への憧れが現実になり、毎日笑顔で彩られる幸せな人生につながればいいなと思います!
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