猫の爪が伸びすぎたら…
猫ちゃんの爪はダンボールや麻の爪とぎなどでは削られません。なので、切らない限り伸びていきます。
切らなかったら爪の形が丸い状態で伸び、先端が鋭いので肉球を刺してしまいます。もし、爪に雑菌などがあれば、その傷から雑菌が入って感染症のリスクもあります。
別の回でご紹介しますが、爪が伸びすぎて肉球に刺さる寸前の「巻き爪」になったこともあります。こうなったら、病院に行くしかありません。
また、伸びた爪で家具や柱を引っ掻いたりするとキズつきますので、飼い主にとって爪切りは必須です!
全部の爪を切りますか?
わが家では前足の爪だけ切っています。14年猫を飼っていますが、後ろ足の爪は切らなくても自然とすり減るようです。よく運動するからでしょうか?見た感じ、後ろ足の爪は前足よりも固いです。気になるようでしたら、後足の爪も切っていいと思います。
猫は爪切りが嫌い!
喜んで爪を切らせる猫は私の周りには皆無です。家に保護したての何もわからないとき、ワンチャン切らせてくれたりもしますが、2回目からは猫も爪切りを覚えて簡単に切らせてくれません。
1人が猫を抱っこするように押さえておいて、もう一人がバレないように爪を切る2人態勢が一番かなと思いますが、絶対に暴れます。
最初から作戦をたてて臨まないと爪切りは成功しません。
わが家の爪切り作戦
全部の爪を一気に切ろうと思わない事
爪切りの際に絶対に頭に入れておくことは、「全部の爪を一気に切ろうと思わない事」です。
暴れだしたら猫にとっても人間にとっても危険なので、たとえその時に1本しか切れなくても、まったく切れなくても、「今日はこれくらいにしといてやる」くらいの気持ちで、いったんやめておきましょう。
時間がたって猫の警戒心がなくなるころ、再びチャレンジするのです!少しずつでもとにかく切れればいいのです。
寝ているときに切る
猫は1日のほとんどを寝て過ごしますから、ぐっすり寝ている時がビックチャンスです。このやり方は1人でもできます。
爪切りを手に「こういう感じで切る」というイメージトレーニングをして、まずは切りやすい人差し指から薬指くらいを狙って近づきます。親指は切りづらいので、最後でいいと思います。
やり方は、いきなり切るのではなく、肉球をなでるように触ったり、起こさない程度に頭をなでてあげたりしてリラックス状態を保ったまま、先に爪切りを持った手を近づけた状態で、違う手でそっと狙った爪を指で押し出します。
そして、十分に爪を押し出した状態で爪切りにくぐらせてカットします。(爪切りがギロチンタイプの場合)
切った爪をみると満足感と達成感があり、うまくいくとかなり楽しい作業です。はっきり言ってクセになります。
切り落した爪をしばらく眺める、、なんてこともあるくらいです。
爪はどこまで切るか?
人間の爪を見ると、白く伸びたところを爪切りし、ピンクの部分までは切りませんよね?
猫の爪もよく見ると白い部分とピンクの部分があります。焦っていると見る余裕はないかもしれませんが、このピンクまでは切らないようにします。
深爪しないように、でも極力短くしてやるつもりで慎重に切りましょう!
深爪したら…
私も失敗して深爪させてしまったことがあります。欲が出て、「しばらく切らなくて済むように」と思った結果、ピンクの部分まで切ってしまっていました。その時は猫は暴れはしなかったものの「ヤーン!」と鳴き、深爪したところから血が出てしまいました。慌ててティッシュで爪を抑えて「ごめんね、ごめんね」と謝り、身体をさすってあげました。
猫はショックだったと思いますが、私自身もかなりショックでもう二度と痛い思いをさせてはいけないと改めて思うようになりました。
その後は特にわだかまりもなく、その猫もいつも通りの様子でしたので安心しましたが、飼い主がしっかりすれば深爪でのケガは防げますので、欲を出さない程度に爪を切ることをいつも意識するようにしてください。
オヤツで意識をそらして爪を切る
この方法は2人がかりでやりますが、慣れれば1人でも可能です。最初のうちは2人で行ってみてください。
ちゅーるで気を引き付けて、その間に切る!
※1人は猫を抱っこして、ちゅーるを少しづつ口に流し込む係。もう1人は爪切りに集中する係です。
ちゅーるの切り口は一気に大量に出ないように、切り口は小さくナナメに。そして、猫の口に少しづつ流し込むイメージで猫の注意をちゅーるにひきつけ続けます。
ちゅーるをなめだしたと同時に一気に爪を切ります。深爪に気を付けて、ちゅーるが終わらないうちに切っていきます。これは成功率が高いやり方です。
途中、猫が嫌がりだしたら
- ちゅーるを流し込む量を増やして、猫の注意をふたたびそらして爪切りを続ける。
- その時点で爪切りを終了する。
どっちにするかあらかじめ決めておくといいかもしれません。
注意することは、ほかに猫ちゃんがいる場合、「わたしにもちょうだい!」と寄ってくるので邪魔されないようにすることです。そして、爪切りが上手な方が爪切り係になること。そうすればスムーズにできます!
わが家はこの2つのやり方で爪切りをしています。一気に切ろうと思わなければ、全部切るのは可能なのでチャレンジしてみてください!
まとめ
- 猫の爪の伸び具合は普段からよくチェックすること。
- 切る場合は深爪に気を付けて、白い部分を切る事。
- 一気に切ろうと思わず、1本ずつでもいいから時間をかけて切っていくこと。
- 作戦としては、熟睡している時が狙い目。
- ちゅーるで気を引く間に爪を切るのも成功しやすい。
皆さんの成功を祈ります!!!
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