暮らしの中で人間にはOKでも猫にはNGというものがあります。これを守らないと猫ちゃんの健康を害して病院へ行くことになったり、下手すると猫ちゃんが命の危険にさらされることがあります。今回は飼い主である私たちが絶対に気を付けなければならないこと5点をご紹介します。
NGその1 生花を家に飾ること
猫にとって生花は有害であることが多い。
私たちは食用の花でない限り食べませんが、猫ちゃんはいたずらで花や葉をかじったりしますし、毛づくろいをする際や、遊んでる拍子に花粉が付いてしまってそれが口に入り、中毒症状を起こすことがあります。なので、生花を家に飾るのは注意が必要です。
猫に有害とされる花
- ユリやチューリップ、スズラン、ヒヤシンスなどのユリ科の花
- あじさい
- 水仙
- ほおずき
- つつじ
- パンジー、ビオラ
- マーガレット
- シクラメン
- アサガオ
- ヒガンバナ
- カーネーション など。
すべての花がNGというわけではありません。ですが、それを知らない家人がよかれと思って飾る事でトラブルになるのであれば、初めから避けておいた方がいいと私は思います。
スーパーやペットショップで売られている猫草はOKですが、喜んで食べる反面、毛や食べた草を吐くことが多いので身体に本当にいいのか?と疑うところもあります。
わが家では思わぬ中毒を招かないように、そしてイタズラをさせない
ために生花を家に飾らないようにしました。
猫に有害とされる観葉植物
- モンステラ
- アンスリウム
- ポトス
- スパティフィラム
- アイビー
- ゴムの木
普段、お仏壇にはガラス製のドームに入った小さめのプリザーブドフラワーをお供えしています。
テーブルには置かない代わりに、壁にソープフラワーの飾りなどを置いたりもしています。
もらった花は猫ちゃんが絶対入らない部屋に飾る、会社に持っていって
飾ってもらうなど違う場所で楽しむようにしてはどうでしょうか?
わが家では観葉植物をかじられて、猫ちゃんが吐くなどのことがありましたので、それ以降はイミテーションの観葉植物をおくようにしました。
ちなみにポトス…。だめな観葉植物リストに入っていました。
NGその2 アロマや香水を使うこと
花もダメなのに、香りも楽しめないの?残念ながらそうなんです。
猫の肝臓では解毒できないため
猫の肝臓には重要な解毒機構のひとつである“グルクロン酸抱合”がなく、そのため精油や植物に毒性が出てしまうといわれています。そのため、精油を使うアロマはもちろん、香水やハーブ、デフューザーや芳香剤も猫にとっては危険だと認識しましょう。
私たちの生活の中で香料が使われているものって本当に多いんですよね。でも、無香料のものもちゃんとあります。可能な限り香料入りは使わないように気がけましょう!
NGその3 人間の食べ物は猫にとっては毒
たった一度の誤食が命取りになることもあります!
私たちが食べているものは人間だから消化でき、解毒されるので安全ですが、猫ちゃんの体では消化や解毒がされず、塩分や糖分が多すぎてかえって危険です。
例えば焼いた魚でも、私たちが食べるものには塩や味付けが施されています。その塩分は猫ちゃんにとって高濃度です。たった1度の誤食でも身体への負担は大きいと考えて、絶対に食べさせない!と、気がけましょう。
特に危険な食べ物9つ
- チョコレート
- キシリトールが含まれるもの
- ニンニクやネギ類
- ぶどう、いちじく、パパイヤ、マンゴー、アボガドなどのフルーツ
- エビ、貝、イカ、タコの海産物
- 生肉
- お茶(コーヒー、紅茶、緑茶など)
- アルコール
- ナッツ類 これらはすべて中毒や症状をおこし、最悪死に至る場合もあります。
これ以外なら食べさせてもいい、というわけでは絶対にありません!
むしろ人間の食べ物は絶対にあげない、という気持ちでいれば猫ちゃんにとっての毒物を食べさせずに済むのです。
テーブルの上に人間の食べ物を置きっぱなしにせず、扉つきの収納や冷蔵庫などに入れて絶対に手の届くところに置かないようにするよう、気がけましょう!
NGその4 風呂、洗濯機のふたを開けっぱなしにする。
無意識の習慣が最悪の事故を招くことがあります。
洗濯機のフタはいつでも閉めておきましょう!
実際に私が体験した残念な事故の話しをいたします。(繊細な方は飛ばしてください)
猫を飼っている兄弟が入院した際に、朝晩の猫の世話を頼まれたことがありました。
10匹くらいいた中でとてもヤンチャな子猫がいて、とにかくあちこちの部屋を先回りして私を待っていてくれたり、背中に飛びついてエサを催促するなど、可愛い活発な性格の猫ちゃんでした。
その日、朝のエサとトイレ掃除などを終えて家を出て、夕方訪れるとその猫だけ姿が見えませんでした。
子猫がいなかったことを伝言に残して家に帰った後、その晩に子猫が死んでいたという連絡が入りました。
兄弟の家はタテ型洗濯機だったのですが、朝のエサを食べた後、子猫がフタの閉まっていなかった洗濯機の中に入り、何かの拍子でフタが閉まってしまったようでした。
洗濯機のフタを中から開けることができず、子猫はその中で窒息して亡くなってしまったようだということでした。
今でもふとしたときに、その子猫を想うことがあります。気づかなかったとはいえ、本当に不憫なことをしたと悔やむばかりです。皆さんにそんな想いをしてもらいたくありません。本当にシンプルなお願いです。
洗濯機のフタはいつでも閉めておきましょう!
お風呂のフタは閉めておきましょう!
こちらも猫ちゃんの命に係わる内容です。
猫飼いの親戚に聞いた話ですが、風呂場に自由に出入りできるおうちで風呂のフタを閉めなかったばかりに、事故で猫が溺れてしまい、それに家の人が気づかなかったため亡くなってしまっていたという人がいたそうです。
この2つとも、まさかの事故だと思います。まさか猫が洗濯機の中にはいるなんて、まさか猫が風呂の中でおぼれるなんて。。。でも実際に起きている事故なのです。そして残された者は突然の出来事に思考停止してしまう。
家の中で起きるまさかの事故は他にもあるかと思います。もし気づいたら先回りして事故が起きないように予防して、家族にも共有するようにしてください。シンプルな気づきと予防をすることで、最悪の事故は防げます!
NGその5 長期の旅行
おひとり様で猫ちゃんを飼っている方は、安全面、エサの手配など考えられる対策を考慮したうえで、1泊くらいなら大丈夫かもしれませんが、それ以上の旅行はできないと思ったほうがいいです。
猫の面倒を見てくれる家族がいる場合や、留守中に面倒をみてくれる人の手配ができれば長期の不在も可能です。
長期の不在がダメな理由
- エサを置きっぱなしにすると不衛生である。また、エサがなくなると猫が暴走する場合もある。
- トイレに問題がない猫ちゃんでも家族の不在を敏感に感じ取り、粗相をする可能性がある。
- スプレー行為をする猫ちゃんがいる場合は、留守中に家じゅうを汚しまくる場合がある。
- 猫ちゃんに万が一事故があった場合、すぐに対処できない。
まとめ
猫ちゃんを飼う人のNG5点
- 生花を家に飾らない。(観葉植物も有害なものは猫の近くには置けない)
- 香水やハーブ、アロマは家では使えない。
- 人間の食べ物は決して与えない。
- 洗濯機、風呂のフタは必ず閉める。
- 長期の不在はしない。
家から取り除くことは意外と簡単です。決して難しいことではないと思いますので、猫ちゃんとの健康的な暮らしのためにぜひ実践してくださいね。
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